そこはロンドン郊外、エデンの東。
カーテンから差し込む光は、二人の幸福を祝福するかのように晴れがましい。
言峰士郎は億劫そうに幾度か瞬きを繰り返すと、勢い良く上半身を起こした。すぐ変調を来すロンドンにしては、とても良い天気だ。これは、洗濯物が良く乾くことだろう。
布団の隙間を縫い入り込んできた冷気に、隣で身を丸めているギルガメッシュが更に体を縮こませた。むうぅと不満げな寝息が洩らされる。士郎は微笑を浮かべると、ギルガメッシュの髪を優しく梳いた。インゴットの煌めきを放つ髪は、まるで彼女の持つ神性を表しているようだ。
姉にして、妻。神にして、奴隷(サーヴァント)。
士郎の無二の恋人。
反する属性を持つギルガメッシュは、10年前の第五次聖杯戦争の折に、養い親を殺して奪い取った士郎の大事な女だ。ギルガメッシュがいなければ、士郎はこのような「幸福」を知ることもなかっただろう。彼女は「愉悦」と呼称するだろうが。
士郎はベッドから降りると、タオルを取りに浴槽へ向かった。ギルガメッシュの肢体は、いまだ士郎が放ったものにまみれたままだ。あの痴態から数時間が経っている。いくら体液に魔力が残留しやすいとはいえ、疾うに包有される魔力は損なわれたはずだ。彼女が目覚めるまでに身体を清めておかなければ、機嫌を損ねることは想像に難くない。
士郎は朗らかに笑った。このような些末で幸福を感じる自分が嬉しくもあり、同時に、驚きの種でもあった。
ギルガメッシュの身体を清めた後は、いつものルーチンワークが待っている。
士郎は新聞を広げながらミルクたっぷりのカフェオレとトーストを胃に流し込むと、昨日一日で生み出された大量の汚れものの選別から始めた。
シーツや衣服など洗濯すれば汚れが落ちるものもあるが、ガレージに放置してあるものの大半は焼却処分だ。士郎は手際よく選別を終えると、まだ救いようのあるものは洗濯機へ、それ以外は庭に備え付けた通称「焼却炉」へ放り込んだ。
「焼却炉」はギルガメッシュの宝具の一つで、本来は内部に固有結界を発生させるアイテムだ。
その、内部で何があろうと外部に影響を及ぼさない、という特性を、士郎は「焼却炉」として活用している。
勢い良く火薬を振りまき、火を灯したマッチを投げ込みながら、扉を閉める。
ビル一つ破壊するに足る火薬量でも、外部への影響は皆無だ。
士郎は汚れ仕事に片をつけると、軽い足取りでキッチンへと向かった。
あと30分もすれば、ギルガメッシュも起き出してくるだろう。それまでに、朝食の下ごしらえを済ませておかなければ。
士郎は小さく鼻歌を歌いながら、民家には似つかわしくない業務用冷蔵庫の扉を開けた。
冷蔵の上段と冷凍の大半は、常人であれば目を疑うようなもので埋まっている。魔術師とて、食品と研究素材を同じスペースに保存しようとは思わないだろう。しかし、人間としてのタガが外れ破綻してしまっている士郎が意に介する様子はない。
士郎はオレンジ2つとトマトを含む数種の野菜、鶏肉や牛乳を取り出すと、早速朝食の下ごしらえに取りかかった。
何事も一流のものを好む恋人に、士郎も出来うる限り、贅沢をさせてやりたいと思っていた。だが、士郎に出来ることなど限られている。その分も、士郎は出来ることならば、全力を尽くしてギルガメッシュに捧げようと決めていた。
メインの鶏肉をオーブンに入れ、あとは、オレンジをジューサーにかければ良い状態にしたところで、ギルガメッシュが姿を見せた。
ボタンを2つだけ留めたシャツから覗く足は、すらりとしていて、驚くほど長い。白いかんばせで血のように紅い唇と瞳、一瞥の下に心を奪い去る眼差し。形の良い乳房が、シャツを下から押し上げていた。
ギルガメッシュのすべてが、黄金比率で形作られている。
王の中の王と謳われる女を伴侶とした幸福に、士郎の胸は高鳴った。
「おはよう、ギル。」
「うむ。」
ジューサーのスイッチを入れた士郎が引いた椅子に腰を下ろしながら、ギルガメッシュが士郎へ胡乱な目を向けた。
物言いたげな視線に視線で問い返せば、いまだ眠気が優るのか、ギルガメッシュが目を擦りながら言う。
「家事が趣味とは嘆かわしい…貴様は我のマスターなのだぞ。もっと高尚な趣味を持ったらどうだ。」
「何だよ。ギルだって、美味い飯が食いたいだろ。」
間髪入れず出された絞り立てのオレンジジュースに、ギルガメッシュが口惜しそうに唇を噛んだ。
「それは…そうだが。しかし、何も貴様がする必要はないではないか。」
「ギルは俺の飯、嫌いか?」
「嫌いなはずがなかろう。」
「なら、良いじゃないか。ほら、せっかくの形が良い唇を噛むなよ。どうせ噛むなら俺のにしろって。」
士郎はギルガメッシュに唇を重ねた。寝癖のついた髪に指を絡めながら、顔を傾けて舌を入れる。それに、ギルガメッシュは鼻から抜ける吐息を漏らし、士郎の首へゆっくり腕を絡めて応えた。
ギルガメッシュは、どれだけ与えても満ち足りるということを知らない。
財も、欲望も、魔力も。
もっとも、魔力に関しては、魔力回路が不出来な士郎では満足に与えられることの方が稀ではあったが。
このまま享楽に耽ってしまおうか。
邪な考えが士郎の脳裏を過ぎったとき、オーブンタイマーがチキンの仕上がりを告げた。
どこか不満そうな面持ちで身を離す士郎に、ギルガメッシュが唇についた唾液を舌で拭い取りながら苦笑する。
「…貴様も物好きよな。昨夜も明け方までセックスしたではないか。まだ、身内に貴様のものが残っているようだぞ。」
ギルガメッシュの手が肉付きの薄い腹をさする。種を宿すことのない胎に目を落とし、士郎は微笑した。
「俺はどれだけギルを愛しても愛し足りないよ。」
「貪欲だな…まるで子どもだ。」
この手でギルガメッシュを受胎させられれば、また、二人の在りようも違ったのだろうか。
チキンを取りに行く士郎の背へ、笑い混じりの声が投げかけられた。
「しかし、その貪欲さ嫌いではないぞ。」
朝食後、ギルガメッシュは洗面台へと向かった。
朝食の途中で、士郎は洗濯物を干すといって席を立っていた。もしかしたら、先ほど途中で止めたことが気に触ったのかもしれない。
十数分前の出来事を思い返して、ギルガメッシュは笑った。
まったく、士郎は愛らしかった。
雄の顔つきで、子供じみた真似をする。子どもの純粋さで、大人の暴力を振るう。
すべてを手に入れた王として、ギルガメッシュは様々な人間を見てきたが、士郎ほど純粋に歪み破綻した人間は稀だった。その稀な人間が、自分を一心に恋い慕っているのだ。愉悦を覚えないはずがなかった。
顔を洗うべく蛇口を捻ったところで、背後から抱き竦められた。股に足を差し込まれ、開かされる。
ギルガメッシュは気怠げに背後を振り仰いだ。
「洗濯物はどうした?干すのではなかったのか。」
「ほとんど干した。あとは乾燥機がやってくれる。」
項に唇を押しつけ、シャツのボタンを外しながら、士郎が言い返す。ギルガメッシュは嘆息をこぼしたが、士郎の固くなりつつあるものを臀部に押しつけられて、気を変えた。
がむしゃらに求められるというのも、悪くはない。
「せめて、顔くらい洗わせよ。」
あまやかな笑声を上げて、ギルガメッシュが腰をくねらせた。身を翻し、士郎の頬へ手を当てて、キスとその先をねだる。心持ち脚を上げて手助けするギルガメッシュに、士郎は嬉しそうに目を眇めて笑った。
いまだ昨夜士郎に出されたもので湿っていたそこは、すんなり士郎のものをくわえ込む。
洗面台に背を預け、甘く揺さぶられながら、ギルガメッシュは士郎の背へ腕を回した。
いくら魔力を注ぎ込まれても足りない。
圧倒的に足りない。
そんなことは、二人ともわかっていた。
セイバーたちによって聖杯が破壊された今、ギルガメッシュが真実満ちることはないだろう。
それでも、ギルガメッシュはこの歪んだ日常を手放すのが惜しかった。
午後は、庭仕事を楽しむ士郎を眺めて過ごすことが多い。
本音を言えば、ギルガメッシュは外出したいのだが、士郎の張り巡らせた稚拙な結界がそれを阻んでいた。ギルガメッシュが外出を許されるのは、日課となっている、スーパーへの買い物くらいだ。それも、士郎の厳正な監視下の外出ではあった。
士郎が用意したアフタヌーンティーとケーキを前に、ギルガメッシュは頬杖をついた。フリルのあしらわれた白いワンピースをまとう姿は、清純そのもので、妖精の女王(ティターニア)のようだ。
ギルガメッシュは脚をぶらつかせながら、士郎の数少ない趣味にけちをつけ始めた。
「庭いじりが趣味とはじじむさい…そのうち、盆栽でも始めようというのではあるまいな。」
「何だよ。ここ(イギリス)じゃ庭園も一種のステータスだろ?」
高鋏で薔薇の枝を剪定しながら反論する士郎に、ギルガメッシュは負けじと返した。
「考えてもみよ。この我のマスターの趣味が、家事と庭いじりでは、迫力に欠けるではないか。もっと他に何かないのか?昔は、弓道などたしなんでいたではないか。アーチェリーはどうだ?」
いつになく食い下がるギルガメッシュに、士郎は首を傾げた。
「…どうかしたのか?」
「いつもいつもこれでは、我はつまらん。ショッピングとか、アウトドアとか、色々あるだろう。…たまには我も遠出がしたい!」
沈黙が降りた。
やがて、嘘偽りないギルガメッシュの本音に、士郎は肩をすくめてみせた。元々、飽き性のギルガメッシュを一つの空間に留め続けようというのが間違いなのだ。
自覚はあった。
「…じゃあ、今度旅行にでも行くか。」
「まことか!」
士郎の発言に、ギルガメッシュが目を輝かせて食いついてくる。そのあまりの喜びように、士郎は苦笑をこぼした。よほど退屈していたのだろう。
士郎は薔薇の花を一輪摘み取ると、ギルガメッシュの髪に挿し、笑みの浮かぶ唇へ軽くキスを落とした。
「でも、その前に、たっぷり腹ごしらえしないとな。」
「うむ、わかっておる!」
夜が更ければ、仕事の時間だ。
士郎はギルガメッシュへ良い子にして待っているよう告げると、愛車のバンに乗り込み、ロンドン市内へ向かった。
終始ご機嫌だったギルガメッシュの満面の笑みを思い返して、思わず士郎の唇から歌がこぼれ出る。冬木にいた頃、いつもギルガメッシュが口ずさんでいた聖歌だ。
士郎は指でハンドルにリズムを刻みながら、温かな笑みを浮かべた。たまには、旅行も良いだろう。10年前ならばいざ知らず、士郎には、今のギルガメッシュが自分を置いてどこかに去るとは思えなかった。
ただ、聖杯が失われた今、「狩り場」を離れる案が現実的ではないだけだ。
ロンドン市内は、「餌」で溢れている。
士郎は車を走らせながら、今宵の「餌」を品定めした。
旅行に行くのは、早ければ早いほど良い。あまりにも遅いようだと、かえって、ギルガメッシュの機嫌を損ねてしまうだけだ。
明日行こうと提案したら、ギルガメッシュはどれほど喜んでくれることだろうか。
適当な「餌」を見定めると、士郎は旅行雑誌を手にバンから降りた。
「餌」は上等なコートをまとっている。見るからに、学がありそうだ。尊大な面には、築き上げた地位への過信が見受けられた。おそらく、名家の出だろう。言動の端々に、そう感じさせるだけの傲慢さが滲み出ていた。
隣にいるのは、生徒だろうか。まだ学生のようだ。こちらは、性欲が有り余って見えた。ドラッグに手を出している様子もなさそうだ。
「ハロー、ハロー!プリーズ、ヘルプミー!」
士郎は何もわからない日本人のふりで、二人に近づいた。
二人とも突然夜更けに声をかけられて訝しんだようだが、士郎の平凡な見目と手に握りしめられた旅行雑誌に、警戒を解いたらしかった。
これだから、エリートは生ぬるい。
「プリーズ、プリーズ。」
困った素振りで言いながら、士郎は隠し持っていたスタンガンを老年の男に押しつけた。聞き苦しい声を漏らして、男が痙攣する。
硬直したまま地面に倒れ伏して動かない男に、士郎は首を傾げた。
「あれ、おかしいな…少し強すぎたか。」
士郎の独白に、ようやく事態を理解した青年が身構えようとする。
だが、戦争を経験した士郎と、戦闘の知識しか持たない学生とでは、話にならなかった。士郎には、ギルガメッシュの宝具の加護もある。
士郎は悠長に詠唱を唱える学生を、逆手に持ったスタンガンで力いっぱい殴りつけた。第三者に見咎められる前に、意識を失いぐったりしている学生の身体を老年の死体もろともバンへ放り込み、手早く猿轡を噛ませる。
念のため、詠唱を防ぐアミュレットもつけさせた。
魔術師が魔術を過信しすぎ、通常の方法で脱出しようとしないことは、これまでの経験上わかりきっている。
「死んだら使えないから、あと4.5体持って帰るか。」
士郎はぼやきながら、運転席へ乗り込み、アクセルを踏んだ。
襲撃は風のように。
それが鉄則だ。元は盗難車であるバンは、念を入れて、ナンバープレートもすげ替えてある。
これからもこのロンドンで狩りをするつもりならば、嗅ぎ取られる行為は避けなければならなかった。
「遅かったではないか!」
「ごめん。」
わざわざ出迎えたギルガメッシュの旋毛に、士郎はキスを落とした。
士郎の帰宅を待ち焦がれたのか、ギルガメッシュはワンピース姿のままだ。
士郎は微笑みながら、ギルガメッシュへ真紅のペットボトルを渡した。中にはたっぷりと血が詰まっている。誤って殺してしまった老年の血だ。
「ちょっと鮮度に欠けるけど。」
襲撃同様、死体の処理も速ければ速いほど良い。
青いシートを敷き詰めたバンの後部座席で士郎が死体の解体を始めると、意識を取り戻した学生は恐怖に顔を白くした。
士郎も馬鹿ではない。ロンドン塔で日夜どのような惨事が繰り広げられているのか、聞き及んでいる。
これしきのことで気を失う学生に、呆れて物が言えなかった。失禁の始末も面倒だった。
手渡されたペットボトルのキャップを開け、ギルガメッシュが口をつけた。唇からこぼれ、喉を伝い落ちる紅は、早くも黒ずみ始めている。鮮度を失った証拠だ。士郎は袖で血を拭ってやりながら、バンへ視線を向けた。
「それだけじゃ足りないだろ?今日はまだ5体いるんだ。全部食べれたら、旅行に行こうな。」
「うむ!」
「どこに行きたいか、考えておいてくれよ。」
満面の笑みで返すギルガメッシュに、士郎はキスしてやりたい気持ちを必死で堪えた。エイズの危険性もある。ここで安易にキスすることは、自分のためにも、ギルガメッシュのためにもならない。
士郎は相好を崩しているギルガメッシュを軽くハグすると、バンへ歩き出した。
ギルガメッシュの手持ちに、効率良く体液を搾り取る宝具はない。そのような宝具は、王の中の王たる英雄が持つには相応しくない。
いつだって、効率良く痛めつける拷問道具を生み出すのは、人間だ。
その日は満月だった。人殺しをするにはもってこいの夜だ。
士郎はバンの扉を開けると、怯えて止めどなく涙を流す「餌」たちに微笑みかけた。
「…何だ、まだ残っておるではないか。」
5本目のペットボトルを傾けながら、ギルガメッシュが床に転がる男を見下ろした。件の学生だ。
目の前で起きた惨劇に茫然自失の呈である青年は、藁にも縋るような眼差しでギルガメッシュを見上げた。その目には、恐怖や絶望と共に、突然眼前に晒された未知の美に対する賞賛も浮かんでいる。
士郎は密やかな笑みを讃えて、青年の耳元へ囁いた。
「もし、そうだな…ギルを満足させられたら、命だけは助けてやっても良いぞ?」
士郎の発言に、ギルガメッシュが眉をひそめる。
「…何だ、今日はそういう趣向か。」
「嫌いじゃないだろ?」
「むぅ…嫌い、ではないが。」
「旅行に行きたいんだろ?」
不服そうにギルガメッシュは唇を噛んだが、咎められる前に唇を噛むのを止めた。
細く白い手が、学生のジーンズのファスナーへ伸びる。ごくりと学生が喉を鳴らすのが、士郎の耳に届いた。
ギルガメッシュの舌が紅い唇をなぞったかと思うと、期待に勃ち上がりかけたものへ這わされた。
卑猥な水音が響く。
士郎が拘束を解くと、学生はギルガメッシュの髪へ指を絡め、腰を動かし始めた。もはや青年の目には、突然与えられた至高の美と快楽しか見えていない。
学生は劣情を温かな口内へ吐露すると、ギルガメッシュの肢体を掻き抱き、性急に床へ押し倒した。
ギルガメッシュが嬌声を上げる。
学生の手がギルガメッシュの下着を押し下げ、秘められた場所に触れようとした瞬間、温かな飛沫を感じてギルガメッシュはうっそり微笑んだ。
「何だ、生かしてやるのではなかったか?」
真紅に染まったワンピースのフレアを残念そうに摘み上げて、ギルガメッシュが問いかける。士郎は憮然と応えた。
「ギルは俺だけのものだ。殺すに決まってるだろ。」
床には首をなくした死体が転がっている。学生のいまだいきり立っているものを見て、ギルガメッシュは朗らかに笑った。
「貴様の国では、嘘吐きは泥棒の始まりというのだろう。ふふ、盗賊風情が王を束縛するとは、酔狂よな。」
身体には、いつになく魔力が満ちている。これならば、旅行にも行けるだろう。
ギルガメッシュは埋まることのない薄い腹をさすりながら、学生の死体を踏みつけてシャワールームへと向かった。
士郎が死体の処理をして、ギルガメッシュがエイズの原因を洗い流したら、あとはいつも通りの饗宴だ。
血の香りで疼く胎が士郎の精で充たされることを想って、ギルガメッシュは満面の笑みを浮かべた。
そこはロンドン郊外、エデンの東。
夜ごと繰り広げられる饗宴は、二人の幸福の犠牲となったものたちの血で滴っている。
初掲載 2012年5月5日