愛妻家日和   法定パラレル


 あの片倉小十郎が身を固める決意をしたらしい。来年の6月に、故郷の仙台で挙式するそうである。
 それを聞いたとき、実質小十郎専属の手下扱いをされている長曾我部元親は、ずいぶんと驚かされた。元親は、小十郎はてっきり37歳まで結婚しないのかと思っていた。まだ、その年齢に達するまで9年も残っている。
 小十郎といえば博識を地で行くような、やくざ顔負けの強面の頑強な男前だ。これで、検事などという手堅い仕事に就いていて、刑事の元親を顎で使って証拠集めに奔走するような熱血漢である。
 そんな小十郎は、他の検事と接したことがない元親には比較対象がないのでわからないが、難しい本をよく読んだ。哲学、政治学、倫理学、法学、環境学、医学、ミステリまで、検事業に関係ありそうな分野は軒並み手広く読んでいるので、勤勉を通り越して一種の書痴だと詰め所ではもっぱらの噂だ。
 その小十郎がなぜ37歳まで結婚しないに違いないと元親が思っていたのかと言えば、種を明かせば何でもない、そう当の本人が公言していたからだ。奴隷制など承諾しかねる部分も多分にあるものの、小十郎は基本的にはアリストテレスの思想を尊敬していた。そのアリストテレスが『政治学』という著書において、男は37歳、女は18歳で結婚するのが適切だと語っているのである。仕事の鬼だった小十郎は色恋沙汰に現を抜かしていられないと、その意見に賛成していた。
 正直、これで、半ば無理矢理仕事の鬼の仲間入りをさせられないで済む、というのが元親の率直な意見だった。元親自身にはその気もないのに、四国出身であることと関連付けて、四国の鬼などと同僚や上司に呼ばれるのはもうこりごりだった。それに機械いじりの好きな元親は、仕事よりもプライベートを優先させたかった。
 本気で泣いて請えば小十郎も鬼ではない。多少勤務に融通を利かせてくれるものの、小十郎が仕事の鬼であり続けたので、結果、その部下の元親も四国の鬼でい続けることになった。小十郎に元親を塵芥も残らないほどこき使っているという罪悪感がなく、しかも正義感から仕事を行っているだけに、元親は何も言えるわけがなかった。何より、元親は小十郎を心の底から尊敬していたのである。課せられる、給料に到底見合わない膨大な量の仕事には辟易したが。元親の給料は雀の涙ほどで、何より機械の工具などに散財してしまうため、基本、月末は実家から送られてくるそうめんの嵐だった。
 そういうわけで、元親は小十郎の結婚に大賛成だった。これで少しは自分の仕事量も減るかもしれない。そういう淡い期待があった。小十郎の仕事にたいへん理解のある奥さんだったら、無理かもしれないが、夢見るのは自由というものであろう。
 元親は何よりもまず自分の幸せを願っていたので、小十郎の結婚自体に関してはあまり興味がなかった。小十郎の選んだ人だ。まず間違いあるまいと信じていた。
 ただ少し、なぜあの小十郎が急に身を固める決意をしたのか、気になるのも確かである。
 小十郎から式には呼ばれているので、当日にわかるだろう、と、そのとき思っていたが、結局事件が立て込んで、書類整理や証拠探しや尾行や泊まり込みが続き、元親は式に参加することは叶わなかったのだった。


 ではなぜ、小十郎は結婚することを決意したのか。
 それは、小十郎が幼い頃から仕えることを運命付けられていた伊達家の長女政の一言に端を発した。
 「俺、そんな待てねえよ?」
 それはおよそ8ヶ月前のこと、8月3日のことだった。留学先の大学院を卒業した政が帰国を果たしてから1週間が経った日のことであり、政の18歳の誕生日のことでもあった。
 誕生日プレゼントとして小十郎から巨大なテディベアを渡された政の第一声が、その一言だった。政は生まれてからこの方、毎年大きくなっていくテディベアを抱えきれずにソファに置き、小十郎はいったいどこでこんな可愛らしいけれどでかすぎて凶暴なクマを入手してくるのだろう、と、これまた毎年抱く疑問を胸に小十郎に言った。
 「小十郎はいいかもしれねえけど、俺は待てねえからな。そんな、あと9年もなんて。」
 小十郎は恋人にぬいぐるみとかオルゴールなどを贈る類の男なのだろうか、とぼんやり考えつつ政が放った言葉は、小十郎の目を見開かせるのに十分な威力を発揮したようだった。
 政はもう一度、「待てねえっていうか、待たねえからな?」と念を押してから、揚々と他の面子が集まっている場所へと向かった。小十郎はまるで蛇に睨まれた蛙のように、呆然と固まって立ち尽くしていた。
 ところで政と小十郎がいわゆる恋仲なのかといえば、そういう事実はけっしてない。母に疎まれ、早くから日本を離れていた政が帰国を果たしたのは実に10年ぶりのことだし、政が日本にいた頃の年齢を考えれば、それで恋仲が成立していたら間違いなく小十郎は刑務所に入らなければならないだろう。しかるに検事という立場を考えると、刑務所に入ったていどでは許されない。切腹ものだ。
 それにもかかわらず政がそんな強気な、暗に結婚を示唆する発言をしたのは、政がやたら自信家で小十郎が自分に惚れていないわけがないという考えがあったからだった。その思い込みともとれる自信過剰は小十郎に限っては的を得ていたので、政を責めるわけにもいかない。むしろここは、政が他人の深層心理を読み取るまでに読心術に長けていることを褒めるべきだろう。
 否応なしに10年離れることになったものの、生まれたときから傍で仕えていた小十郎は、当然、政の勝手な宣言に焦った。確かに小十郎自身、政が生まれたときからこの人に一生仕えようと時代錯誤極まりないことを心に決め、政が年を取ってからは政自身のカリスマ性に惚れぬき、もはやこの人なしでは生きていけない最終的には切腹して後を追おう、いや最後まで守り抜き先に死のう、とまで考えていたほどである。だが、その思慕が恋なのかと問われれば、小十郎は首を傾げるしかなかった。10歳年下の子どもに恋愛感情を抱いていたらいたで犯罪だが、考えてみれば政も今日で18歳、もう立派な大人なのだ。
ふと小十郎が正気に返ると、眼前のソファでティディベアがじっと小十郎を見ていた。その黒く丸い瞳が、「尻に敷かれること必須でしょうが、せいぜい頑張ってくださいね。」と言っているようで、小十郎は苦笑をこぼした。
 そうなのだ。しょせん、どれだけ頑張ったところで、小十郎が政に逆らえるわけがないのだ。実際のところ、政に指摘されてから、自分で気付いていなかっただけで政に対して恋情も抱いていたのだと思い始めていた。
 「まあ、俺が37歳じゃなくても、政様が18歳なんだ。問題はねえだろう。」
 小十郎はそううそぶくと、みなが集まっている場所へと移動した。


 そういう経緯で小十郎は結婚したわけだが、小十郎はそれまで同様仕事の鬼であり続け、結果、元親も四国の鬼であり続けさせられたので、元親は半年経っても小十郎の奥さんのことを知らなかった。たまに小十郎宅に招待されそうになると、何か呪いでもかけられているかのように事件が立て込んで予定はキャンセルとなった。元親は内心、可愛い幼な妻を掌中の珠よと大切にしている小十郎が奥さんの嘆願で部下の元親をマイホームに連れて来ることになったものの、本当は奥さんも家もお披露目したくなくて呪いをかけているのだと思った。それか、わざとお宅訪問の日に被せて仕事を大量に寄こしてくるのだ。
 とはいえ現実には、事件が続けば小十郎も忙しく家に帰るどころではなくなるので、その可能性はないに等しかったが、噂の力はすごかった。主家から10歳も離れた美女を嫁にもらったらしいと聞けば、元親がそうひがんだとしても仕方のないことだろう。絶賛恋人募集中で同居人も男という色の「い」の字もないような暮らしを長年続けている元親だ。それは、多少のやっかみくらい抱くものである。


 ある日のことだ。
 元親はかじかむ指先をすり合わせ、息を吹きかけながら法廷への道のりを足早に歩いていた。今日の公判で小十郎が使用する証拠になると思われた物件の科学班での検査結果が出たので、なるべくならば、現在本庁で雑事にかかずらっているはずの小十郎よりも早く控え室に到着しておきたかった。それに何より、冬の寒さが身にこたえた。
 裁判所という場所は、色々な人間が集まるところだ。警察や法律家や犯罪者はもとより、民事裁判で争っている夫婦や親子や企業、法律や被告人に対する署名を求める人々、傍聴マニア、中には自作のポエムを売っている変り種までいる。そういう人々も今日ばかりは寒さが厳しいこともあってか、まばらにしか見えなかったが、その中にやけに視線を引く人物を発見して、元親はわずかに目を見張った。
 その女は別に何か変わった点があるわけではなかった。右目に眼帯をしていて、そこらのモデルなど比較対象にならないくらいの美女という点は変っているといえば変わっている。しかし、元親自身眼帯をしているし、そういう外見を気にするような性分でもない。人間は中身だと、元親は警官という職種を通して学んでいた。大人しい外見で金目当てで殺人を犯すような人間もいれば、派手ななりで真っ正直に生きている人間もいる。それに、元親が人のことを言えた義理ではないが、小十郎もあんな見た目で誰よりも生真面目に生きている。もう少し仕事のことを忘れて、鬼小十郎という二つ名を脱してもらいたいものである。過労気味の元親のためにも。
 何が気を引くのだろう、と、しばらく考え込んでから、元親は女の放つ気が強いことに気がついた。一般人だったら、その美貌とカリスマオーラで、会話などしなくても骨抜きにすることは十分だろう。
 それでも、それだけでは何か説明が足りない。
 元親は何か小骨がのどに引っかかっているような感じに首を傾げた。何かがひじょうに引っかかっていた。見覚えがあるような、ないような。デジャブとか前世の因縁とかいうものだろうか。それとも、あれだけずば抜けた美女だ。何かの雑誌か番組で見かけたのだろうか。
 元親はしばらく考えてから、休んでいた足を叱咤して再び前へ歩き出した。こんなところで立ち止まっていても寒いだけだし、何も進展しない。何より、元親は思考を巡らせるようなタイプではなく、しゃかりきに足を動かして捜査に励むようなタイプだった。
 「ちょっと、そこの美人な姉さん!」
 元親は女に声をかけた。俗にはこれをナンパと呼ぶのだが、元親にはそんな自覚まったくなかった。
 女は少しけげんそうに眉をひそめて振り返り、元親を見ると、あっとわずかに目を見張った。女―政は、元親の顔を写真で見て知っていた。
 「アンタ、…それ、ナンパ?」
 これが元親と、その上司の奥さんである政との初遭遇だった。
 見覚えがあるような気がしたのも、なんてことはない。小十郎の雰囲気に、政の雰囲気がひじょうに似通っていただけなのである。


 「しっかし。それで似てる理由はわかったものの、片倉検事の奥方が、んでこんなところに?」
 「小十郎が、昼忘れてったから。」
 「…ああ。」
 並んで歩きながら会話をしつつなされた返答に、元親はじゃっかん遠い目をして納得した。
 小十郎は奥さんをもらってからというもの、毎日、本気で忙しいとき以外は愛妻弁当を持ってきていた。気恥ずかしいのか、らしくなくそそくさと、それでいてやはり嬉しいのか頬を緩めて弁当を食べる小十郎を見るたびに、カップ麺かせいぜいがコンビニ弁当の元親は涙を飲んでいた。
 「それに法廷での仕事ぶりも見てやろうと思って。」
 政の目がなぜか不穏にぎらりと輝いたのを見て、これはちょっとまずいんじゃないか、と、元親は冷や汗を垂らした。理由はわからないがなんとなく政自身に不安を感じるというのもあるが、今日の裁判で戦うのは小十郎の天敵である竹中半兵衛なのである。半兵衛はやり手の弁護士で、検事という職にあっても妥当な罰を望む小十郎と異なり、極端な減罰を求める人間だった。しかも、今日は死刑確実であるにもかかわらず長引いている大事件の公判で、その長引いている原因が、死刑廃止を声高に謳い、無駄にしか思えないほど重箱の隅を突くような質問を重ねている半兵衛一派なのだ。
 泥仕合必須の公判をこの奥さんはどう思うんだろう、と、元親は心の中で小十郎に向かってエールを送った。小十郎より格下だと思われ、自身もそう思っている元親にしてみれば、そんなこと滅多にないことだ。
 隣では政が不敵に笑っていた。


 ところで、元親に同居人がいることは先にも述べたが、その同居人の名を毛利元就と言った。元就は名の知れた実力派のアナリストで、「くく、これも我の計算の内よ。」が口癖だ。確かに、元就の目を付けた株はその期待通りに値を上げ、売りに出すと途端に下がるので、その口癖は妥当なものだろう。趣味は、そんなに量を食べられないし、実際のところ食べること自体に何の面白味も持っていないくせに「食事」で、それは元親がそうめんをすすって生きる月末になるとわざとらしく豪勢を極めた。同居人といえども食事は別々だったし、何より、金欠だからと奢ってくれるような元就でもなかった。元就はきっすいのサディストなのである。
 その元就は半兵衛をとてつもなく嫌っていて、唯一半兵衛を負かす可能性のある小十郎との対決の際には、裁判の整理券を得るために日差しの下並んででも、株価が暴落してでも、かならず公判を見にやってきた。元親を虐げること以外に関しては基本面倒臭がりの元就にしては、これほどまでに手間隙をかけるなど、ひじょうに珍しいことだ。
 元親は元就がそこまで半兵衛を嫌う理由を知らないし、怖くて訊くこともできないが、苦々しげで殺意のこもった言動から察するに、どうやら半兵衛に煮え湯を飲まされた過去があるらしい。
 「貴様っ、何をしておる。遅いではないかっ!」
 裁判所に足を踏み入れて早々飛んできた缶コーヒー(スチール/ホット)を顔面に食らって、元親は顔を抑えて地面に座り込んだ。うっかり政との話を楽しんでいて、いつも出会い頭に元就から攻撃を仕掛けられることを失念していた。
 「見物人の我より遅く来るなどと、貴様、怠慢であるぞ。関係者のくせに。」
 缶を投げつけた元就はふんと鼻を鳴らしてうずくまっている元親を見やった後、元親の斜め後ろでさすがに度肝を抜かれて言葉を失っている政を不可思議そうに眺めた。
 「貴様…見ぬ顔だが、何者だ。まさかこの馬鹿の女ではあるまい。こたびの証言者か何かか?」
 「いや。証言者でもなくて、ちょっと見物に来ただけなんだが…。」
 政はちらりと心配そうに元親へ視線を向けたが、そんな元親に対する気遣いは、攻撃を仕掛けた元就にはみじんもなかった。
 「見物…。そこの馬鹿で馬鹿で馬鹿でしかない国の犬に、ナンパされたか。」
 「いや。俺結婚したばっかだからそんなことなくてだな。旦那が検事やってるから、その様子を、」
 「!まさか、貴様あの噂の片倉の新妻か!」
 「…噂って。」
 例えようもないおどろきようでまじまじと凝視してくる元就に、どんな噂だろうと苦笑しつつも、政は小十郎の妻であることは確かに事実なので否定の言葉を口にしなかった。
 すっかり忘れられていたが、床ではまだ、元親が痛みにうめいていた。


 「政様…!いらっしゃるのでしたら、一言、ご連絡くださればこちらから迎えを寄こしましたものを。」
 関係者の詰め所に向かうと、元親より先に到着していて参考書類をチェックしていた小十郎が、慌てて席から立ちあがった。政はからりと笑った。
 「堅苦しいこと言ってんじゃねえよ、小十郎。」
 籍を入れたので法律的には夫婦だし、何よりやってることもやっているので真実夫婦なのだが、懇切丁寧な敬語で話す小十郎と、それをいたって普通に受け止めている政の姿に、元親はびっくりして目を疑った。元親相手には、すさまじく恐ろしい形相と口調で対応するあの小十郎が、こんなに腰が低いのだ。おどろきすぎてこれは白昼夢なのではないかと目をこする元親をいっしゅん哀れみの目で見てから、元就はぼそりとつまらなさそうに呟いた。
 「上司の妻の迎えにわざわざ行かされる馬鹿…、我は見てみたかった。惜しい機会を失ったものだ。」
 そういえば、毎日、妻のために花束や甘味やアクセサリーなどといったプレゼントを手に帰宅するらしいという噂を思い出し、あれは都市伝説じゃなかったのか、と愕然としている元親を傍目に、政が小十郎へ愛妻弁当を渡した。
 「今日は、あの、竹中半兵衛が相手なんだろ。」
 険のある眼差しは挑発的だった。
 「オトシマエ、…ちゃんとつけろよ。この俺を馬鹿にしたんだ。」
 「言われずとも。この小十郎、必ずや政様の雪辱を果たしてみせます。」
 ぐっと固く拳を握り締めて力強く頷いた小十郎に、政がにっこり笑った。
 「…貴様らどういう関係だ?夫婦ではなかろう。明らかに主従であろう。仮初の、仮面夫婦か。」
 「っつーか、ヤーさんになってます。片倉検事。」
 さすがに呆れた様子で元就と元親がつっこみを入れたのも、しかたないというものである。


 話は半年ほど前に遡る。それは6月の大安の日で、小十郎と政の人生の節目、結婚式当日のことだった。
 商売柄敵でその上そりも合わないとはいえ、いちおう招待しないわけにもいくまい、と、世間一般の常識というものを鑑みて、半兵衛に招待状を送ってみたのが悪かった。
 絶対来ないだろうという小十郎の確信に反して、半兵衛は自分の属する事務所長の豊臣秀吉を伴ってやって来た。それは類稀なる誤算だった。そのときまで小十郎の中では、うっかり仕えるべき主を娶ってしまったことが人生最大の不覚だったが、この日に半兵衛のせいで記録が塗り替えられることとなった。
 「君が片倉君の妻になる女かい?ちょっと、若すぎるんじゃないの?君はロリコンだったんだね。正直、失望したよ。しかも見るからに浅はかそうだし。」
 そんな発言がなくとも、半兵衛と政のうまが合うわけなかったのだ。政はまなじりをつりあげた。
 しかし手の早い政より先に激昂したのは、小十郎だった。己のことはまだしも、命よりも大切な存在を馬鹿にされて許せるはずがない。
 「テッ…メエ…ッ!叩っ斬るッ!前出ろ前だ前!」
 「は!片倉君もちょっと頭弱いんじゃない?そんな小娘のために、さ。」
 「半兵衛…!」
 秀吉が止めようとするもとき既に遅し。嘲笑した半兵衛に、辛うじて残っていた堪忍袋の緒の最後の一糸もぶつりと大きな音を立てて切れた。
 結局、その後どうなったかなど考えるまでもない。当然のように、散々な結果で終ったのだ。











初掲載 2007年6月15日